本欄を担当してから、早二年が経過しようとしている。隔週に一度のペースで執筆しているが、いよいよ次回で五十回目を迎えることになった。
ぼくの日課は、相変わらず雑務に追われる毎日が続いている。それでいて小さな子供が傍らにいると、なかなか思い通りに仕事が捗らない。
間もなく三歳の誕生日を迎える娘は、益々スケジュールが過密になる一方である。一歳の時分から母親と一緒にEDA(幼児開発)のクラスに通い始めて以来、二歳になってからは、毎日保育園に通いながらリトミック、英才教室、そしてキッズ・ビックスのクラスにも参加させている。
細君はぼくが想像していた以上に、遥かに教育熱心である。どうやらこの分では娘が三歳になれば、公文式のクラスに絵画教室、それからピアノの個人レッスンを受けさすつもりでいるらしい。
何事においても熱心なことは良いことだ。けれども細君よ、保育園や塾の送迎は言うに及ば、先生や父兄の皆さんとコミュニケーションをはかるのは、随時このぼくである。おまけに時間が束縛される上に月謝が嵩むと、ぼくの小遣が削られてしまう。娘は日に日に成長していくが、親父の懐具合は枯渇する一方である。
このところ四、五年余り、ぼくは下着以外に自分の衣類を購入した覚えが無い。先日、Tシャツと綿の半ズボン数着をアウトレットで購入したばかりだ。正確に言うと新品の衣類を購入したのは実に久し振りであった。
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