会場はレストラン『カレーハウス』(W.LA店)、開演時間は、第1部が午後2時30分、第2部が午後4時30分。記念品と抽選会があり、参加した子供たち全員に、ハウス食品からキッズ・カレーが提供される。
出し物は『桃太郎』、『かぐや姫』、そして創作ものは『101ぷりのひつじ』と『カルボの夢』の合計4作品。
当日は、朗読集団『耳文庫』の皆さんの名調子で、物語が語られる。一作品に複数の声の出演があり、鳴り物も入る予定である。
創作紙芝居のテーマは『愛』についてですが、モティーフは聖書からですので、アメリカ人やクリスチャンの方々には、たちどころに分かって頂ける。
どうかこの日のために、皆さんの祈りのサポートを、何卒宜しくお願い致します。
■ジャワ・カレー |
小学生の頃、今は亡き父と二人で、大阪から京阪電車に乗って、京都の神社仏閣巡りをするのが楽しみだった。
毎回、京都で夕食を済ませてから帰阪することになっていたので、父はよく、四条川原町にあったカレー料理の専門店『ジャワ』に、ぼくを連れて行ってくれた。
このレストランにはカレーライスのフルコース・メニューがあって、前菜とスープの次に魚料理がサーブされる。その後で、いよいよメインのカレーライスの登場となる。
コースは四段階あって、父はいつも下から二番目の八百円のコースを注文した。ぼくはカレーといえばインドだとばかり思っていたので、ジャワ・カレーといわれてもしっくりこなかった。
だが、それ以来、父と一緒に何回かこのレストランに通うようになった。それは言うまでもなく、『ジャワ』のカレーの味にすっかり魅了されてしまったからだ。最初に食べたカレーがあまりにも旨かったので、ぼくは本当に頬っぺたが落ちてしまうのではないかと心配したぐらいである。
それから何年か経って、ハウス・ジャワカレーのCFがテレビに流れるようになった。京都の『ジャワ』とはすっかり疎遠になってしまっていたが、今度は母が、家庭でジャワ・カレーを作るようになった。母が作るジャワ・カレーの中身は、入念に炒めた狐色の玉葱をふんだんに使い、カレー用の肉の代わりに、挽肉がどっさりと入っている。
だしの良く効いた和風ジャワ・カレーは、とっておきのおふくろの味なのである。
■ ジャガイモの役割 |
間もなく二歳を迎える娘は、カレー・ライスには目がない。
美味しいカレーを作ってやろうと思い、日系のスーパーでカレーのルウを購入する際、甘口にしようか中辛にしようか迷ってしまった。大概のカレーの箱には辛口、中辛、甘口の三種類の表記がされてある。
ぼくが幼い頃には、カレーに甘口も中辛も無かったように思う。カレーは辛いものであると相場は決まっていた。
やがて、テレビのCFで流れ出した「意見が合ってきょうは中辛」が流行語になった。レストランでカレーを注文する際にも、辛さの度合いを選ぶことができる。
七十年代に入ると、一流ホテルのカレーが評判を呼ぶようになった。されどホテルのカレーにはジャガイモの姿が無い。いわんや、垢抜けしなかったカレーのイメージが、里人から貴婦人へと洗練されてしまったのだ。
ぼくはここいらに、カレーの辛さの多様化を商品化へと至らせた起因があると思っている。
本来、カレー・ライスにジャガイモを入れる所以は、辛さを調節する為であった。辛いのが苦手な者は、ジャガイモをスプーンで潰して、カレーのルウと混ぜれば辛さは弱まり「中辛」になった。甘めを好む向きには、福神漬けが「甘口」への友となる。高度経済成長期は、カレー・ライスも変貌を遂げた良き時代であった。
■ カレー・メロン |
♪ 花のない国、歌のない国、お菓子のない国、友だちない国、そんな国はごめんだけれど、カレーのない国もっとごめん・・・・・・。
アニメ『にこにこぷん』の挿入歌を聴きながら、
「子供って、本当にカレーが好きなんだ」
つい声を発してしまった。
小学三年生の折、担任の先生がクラスの生徒全員に、一番好きな食べ物を尋ねたことがあった。その時、カレーは第二位で、トップは卵焼きだったことを憶えている。ビフテキと答えたのは、ぼく一人だけだった。
カレーに生卵を落として食べることはできるが、その時分はステーキ・カレーなる発想は湧いてこなかった。
ぼくは飲茶式のカレーがあれば良いのにと思っている。小さ目のお皿にカレーライスやカレー・スパゲッティー、或いはカレーうどんにドライ・カレーを別々に盛り付けて、トッピングが自由に選べるようになっている。量が少ないので、いろんな種類のカレーが一度に味わえて愉しい。
先般、カレー・メロンなる新しいアイデアを考案したので、プレゼンテーションを行なった。早速、レストラン『カレーハウス』(ハウス食品)の関係者が、
「これは行ける!」
と語勢を強めながら身を乗り出して来た。
メロンの原産はアフリカだが、一説にはインドとされる。古のインドには、もしかするとカレー・メロンなる代物が存在していたかも知れない。
ともあれ、『カレーハウス』のメニューに、カレー・メロンがデビューする日を、ぼくは心待ちにしている。乞うご期待。
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